この記事は、実際に「溶連菌性咽頭炎」と「アデノウイルス(咽頭結膜熱・プール熱)」に同時感染&発症した娘(5歳・年中)の話です。
実際の娘の「いちご舌」の写真も載せています。
今まさに「うちの子ももしかして、、?」と思っている方や子供が感染しやすい病気のことを知っておきたいなという方の参考になればと思います。
※ただし、溶連菌に感染した全ての患者が「いちご舌」になる訳ではありませんので、一例としてお読みください。
アデノウイルスと溶連菌の同時感染
病気って基本的に1つずつなるものだと思っていたので両方陽性判定が出たことは衝撃でした。
つまり、娘は溶連菌と言う細菌による溶連菌性咽頭炎とアデノウイルスによる咽頭結膜熱(プール熱)に同時になってしまいました。
それぞれの病気で重複する内容もあったので、どこまでがどちらの症状なのかという点については厳密には分かりませが、その後、アデノウイルスに関しては弟(息子)にも感染したのでそのことも踏まえて記事を作成しています。
溶連菌とアデノウイルス同時感染時の症状&体調[かきまりの娘の場合]
- 発熱5日間(主に高熱38℃以上)
- 目の充血
- 目の充血と同時期から朝起きた時の目やに
- いちご舌
- 軽い下痢
「溶連菌とアデノウイルス」と普通の風邪の違い[かきまり娘の場合]
- 咳なし
- 鼻水なし
- 鼻詰まり無し
以下、病院から貰った資料に基づいて溶連菌性咽頭炎と咽頭結膜熱について記載しています
溶連菌による溶連菌性咽頭炎とは
溶連菌という細菌がのどに感染します。
うつる病気です。
溶連菌性咽頭炎の症状
のどの痛み、熱、体や手足の発疹などが出る。
舌はイチゴのようになる。
溶連菌性咽頭炎の検査
のどの検査で溶連菌がいるか確認します。
同時にアデノウイルスの検査もできます。
溶連菌性咽頭炎の治療
検査で溶連菌がいることがはっきりしたら、抗菌薬を10(~14)日間飲む。
自己判断で途中で薬を辞めてはいけない。
薬を最後まで飲んだ後、元気がない、顔がむくんでいる、尿の色がおかしい(赤っぽい、血尿など)など気になる様子がある場合は受診・尿検査が必要です。※ママ友との雑談によると病院によってはこの尿検査を必須としているようです。
溶連菌の抗菌薬の服用を自己判断で辞めた場合のリスク
再発する。
リウマチ熱や腎炎をおこすことがある。
溶連菌性咽頭炎に関するその他の重要なこと
抗菌薬を飲み始めてから24時間以上たっていれば他の子にうつらないとされています。
※抗菌薬を飲んで2日以上たっても熱が下がらない場合は受診すること。
おまけ★かきまりのママ友たちの子供の溶連菌の症状(一例)
幼稚園年中女の子▶︎好きなものが食べられないくらい喉が痛くなったけど、熱は出なかった。薬を飲んだ翌日からはいつも通り食事もできた。
小学校低学年女の子▶︎高熱が出て、喉がとても痛かった。薬を飲めば翌日には落ち着いた。
2歳男の子▶︎体顔に赤い発疹ができ、熱も出た。薬を飲み熱が下がり、保育園に行っても良いと言われたが発疹の後(赤み)が1週間程度続いた。※喉の痛みは不明
幼稚園年中女の子(アデノウイルスも同時感染)▶︎アデノウイルスにも感染していたので溶連菌の薬を飲んでも熱は下がらず、喉も痛くてご飯が食べられず、尿も色が変わりぐったりとしていて2週間くらい幼稚園をお休みした
溶連菌は、基本的には喉の痛みがメインで熱は高熱が出るとは限らないようです。
溶連菌に関しては薬さえ飲めば基本的には熱は下がり、薬の飲み始めから24時間後は周りの子に移すリスクもグッと低くなるので、「薬さえ飲めば治るから復帰しやすい病気だよね」と、かきまりのバス停ママ友のあいだでは言われていました。
ですが、尿の色が赤っぽいなどという異常があったりずっとぐったりしているなどというお友達もいたので、毎日のおトイレもしっかり確認してあげることは忘れないようにしたいところです。
アデノウイルスによる咽頭結膜熱(プール熱)とは
アデノウイルスはめっちゃ感染力が強いそうです
夏にプールを介して学童の間に流行するので「プール熱」の名がありますが、プールにはいらなくてもうつる病気です。夏以外にもみられます。
咽頭結膜熱の症状
39~40℃の高熱が4~5日続き、喉の腫れや痛みが強く、目が赤くなったり、目やにが出る。
さらに、頭痛、吐き気、腹痛、下痢を伴うことがあります。
咽頭結膜熱(プール熱)の検査
のどの検査でアデノウイルスがいるか確認します。
アデノウイルスの検査は溶連菌の検査と同時にできます。
咽頭結膜熱(プール熱)の治療
熱やのどの痛みを抑える薬を処方されます。
つまり、対症療法ということです!娘も息子も熱が5日続きました。
咽頭結膜熱(プール熱)に関するその他の重要なこと
熱が下がり、目の充血やのどの痛みがなくなってから2日間は休ませましょう。
特に重要なこと
熱が下がっていても以下の場合は、登園許可が出せないので目と喉も治ってから病院へ行きましょう。
- 目が赤い(目の充血)
- のどに膿がついている
目の症状があるかどうかが、登園・登校許可証の要不要に関係してるようです。
【1日目】突然、夜に発熱
ある火曜日の夜23時頃、寝ている間に37.8℃の発熱がありました。
ちなみにこの日は、朝・昼・夕と寝るまで何事もなく元気に過ごし食欲もあったので前触れは全くありませんでした。
この時はまだ高熱ではなく、救急に連れて行くほどの様子では無く、少しうなされていましたが眠れていたので朝まで様子を見ることにしました。
【2日目】基本的に症状は高熱だけ
翌朝、熱を測ると38℃以上ありました。
ですが、めっちゃ元気。
かきまりの娘は風邪をひいて熱がある時は決まって咳が出ることが多いのですが、発熱以外の風邪症状無し。
「咳なし」「鼻水なし」「鼻づまりなし」と、いつもと違うパターンなので耳鼻科系の風邪以外の原因かな?疲れが出たのかな?と思っていました。
それに加えて、朝一にお腹の中の便がほとんど出たんじゃないか!?というくらいの量の便をしたので、お腹の風邪や胃腸炎かな?と疑っていました。
水曜日で平日なので幼稚園はお休みし、朝9時半の予約で病院へ行きました。
診察では何で病院に来たの?本当に熱あるの?と計り直しをされるくらい元気でした。
この時はまだ、「ほんの少しのどが赤い」だけだったので風邪薬を処方してもらいました。
この時、インフルエンザとコロナの検査せず
- 検査をするには熱が出てから10時間以上経っていないと意味がない可能性がある
- それにしても元気すぎるからインフルエンザやコロナの可能性はかなり低い。笑
ここで少し補足ですが、かきまりの娘はダニアレルギー持ちで気管が少し弱めなので、キプレス(気管を強くするお薬)を毎日飲んでいます。
そんな気管が弱めの子なので、風邪をひくとすぐ咳がでてしまうタイプなのですが、全く咳せず喉の赤みも少しだったので、かきまりは勝手に「軽い胃腸炎みたいなやつなのかな!」と思っていました。
先生は胃腸炎だなんてひと言も言ってないのに。笑
【3日目】2日目と変わらず
前日に続き、この日も咳なし鼻水なし鼻詰まりなし。
でも、38.5℃以上の高熱は継続中、高い時は40度。
あと、少しゆるめの便を1日2回程度。
流石に高熱が3日間続くと、疲れがでてきたのすか遊ばずにソファに座りこんでいました。
胃腸炎にしては熱だけがですぎで、お腹の症状が軽すぎるよなー?と、まだ勝手に胃腸炎だと疑い続けている私。
【4日目】とにかくしぶとい高熱
金曜日は高熱だけ。
便は全くでませんでした。
毎日39℃くらいまであがるけど、解熱剤(カロナール)のおかげで36.7℃といつもどおりの体温の時間帯もあるのでその時は元気。
大人しくなってきたかと思えばまた38℃や39℃の高熱に戻るので4日間も熱なんてしぶとすぎると思っていました。
この日は、少しくしゃみをし、鼻を時折すんすんとすするようになりました。※娘の場合、アレルギー性鼻炎の可能性もある。
それでも、朝はカロナールの効果も切れていそうなのに36℃台だったのでやっと熱が落ち着きはじめたんだなと思っていました。
なので、疲れたように座り込む時間が前日より短く、基本元気そうだったので来週から幼稚園に行けるだろうと思っていました。
ですが、また夕方に熱が上がり始め夜9時にまた39.4℃と高熱がでました。
たいていの高熱は長く続いてもせいぜい3日間(72時間くらい)だろうと思っていたので、「4日目でこの高熱は流石におかしいし、ここにきて明らかに今までよりしんどそう。これは、胃腸炎じゃない!」とやっと気づく。☜本当に私ってバカなのかな?と書きながら思ってるところ。
【5日目】いちご舌に気付く
土曜日の朝、ゆる便が復活。
顔が明らかにしんどそう。
というのも、右目がすこし充血し軽く目やにがついている。今思えばこの時点で「プール熱かも!?」て疑うべきだった。
※目やには「いつもなら寝起きは目やにがついていても乾燥した目やにがほんの少しついてる程度なのに、湿った目やにがついてるなー」という感じです。プール熱はもっと目が真っ赤になってやばくなる病気だと思っていました。
朝は37.6で普通に熱。
熱はマシになったんだなと思っていたのですが昼にまた39.4。
ここで、咳して無いけど喉を見てみようとふと思い、娘に「口開けてあーって言って」と言い口を見ました。
「え!?まって!?あっかんべーして!!」と焦って確認せずにはいられない舌の状態になっていました。
白くて赤い粒々のイチゴみたいになっていました。
これは溶連菌かもと思った時には病院が時間外だったので子供急病センターへ連れて行きました。
「新型コロナ」「インフルエンザ」「溶連菌」「アデノウイルス」の検査をしました。
すると、溶連菌だけでなくアデノウイルスも陽性であることがわかりました。
補足ですが、コロナとインフルは鼻、溶連菌とアデノウイルスは口から検査するので鼻と口に1回ずつ棒みたいなのをいれられます。。
溶連菌には抗菌薬
溶連菌に対しては抗菌薬をもらいました。
抗菌薬は熱がおさまり治ったようにみえても10日間飲み続けます。
先にも書きましたが、抗菌薬を自己判断で辞めてしまうのは絶対にダメとのことです。
朝昼夕の1日3回を忘れずに飲みます。
幼稚園では飲ませてもらえないので、幼稚園バスから降りた後はみんなと遊ばずにすぐ帰って薬を飲ませる生活をしました。
溶連菌性咽頭炎とアデノウイルス(咽頭性結膜熱・プール熱)の症状
溶連菌とアデノウイルスのダブル感染なので、
- 目が充血して赤いのはアデノウイルス
- いちご舌は溶連菌
という結論です。
どちらも、風邪ならではの咳と鼻水が無いことが特徴のようです。
溶連菌性咽頭炎ではのどが痛くなるらしいのですが、かきまりは娘を病院に連れて行くのが早過ぎて喉が本格的に赤くなる前だったので検査にいたらず、結果的に娘を苦しめることになってしまいました。
アデノウイルスはお腹を壊すタイプもあるそうですが、今回は喉から菌を採取したので喉のタイプだそうです。
アデノウイルスで目が充血したら要注意
アデノウイルス陽性の場合に目が充血すると病院ではあちこち触らないように要注意人物のような扱いになります。汗
目が充血してるアデノウイルスの結膜炎はかなりうつりやすいので家族もかなり気をつけないといけないようです。
また、目が充血した場合を主にプール熱と呼ぶようで、その場合は熱が下がり全ての症状が落ち着いてから2日間経ち登園許可証を提出しなければ幼稚園に行けません。※国の決まりとのこと。
プール熱よりもっと大変な結膜炎があるようですが、目やにとかがすごくて処置もかなりこわい思いをすることになるようなので、そこような状態にならず良かったというところです。
【6日目】熱が下がった
朝も昼は37.5以下をキープ(娘の夏の平熱は36.8から37.1)し、夜には36度台になることもありやっと丸1日のあいだお熱のない日を過ごせました。
【7日目】元気だけど幼稚園をお休み
元気になったけどプール熱なので幼稚園をお休みしました。
【8日目】登園許可証をもらいに病院へ行ってから登園
朝一で病院へ行き、診察してもらい、目の充血もないこともきちんと確認してもらって登園許可証をもらいました。
ただのアデノウイルスじゃなくてプール熱のせいで治ったあと48時間以上なにもなく元気にすごしてから出席ということでお休みすることになりました。
【余談】風邪などにはヴェポラッブがいいらしいから使ってみた
ママ友と話してたら、胸にマッサージしながらなるタイプのヴェポラップが良いらしいという話題になりました。
かかりつけの小児科の先生に聞くと、風邪薬で風邪は治らないけどヴェポラッブは1日早く治る説がでてるくらいには良いらしい!
と思ってたら、先生が「僕も子供が少し様子おかしかったら使ってますよ」とサラリと言ったので、我が家では喘息に効くかは知らんけど少しでも息がしやすくなればと思い毎日塗っています。笑
先生!そういうの教えてくださいよー!笑
風邪に効くなら予防にもなるんちゃうん!?と、勝手に思い込んでます。
ワセリンみたいにめっちゃベタベタですが、今となっては寝る前の儀式だと子供たちも思っているようです。
ママにマッサージするように塗ってもらえることが子供達には嬉しいようで、ベタベタを嫌がら無いのが嬉しい誤算でした!笑
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娘の完治3日後に息子がアデノウイルス発症
アデノウイルスの兄弟感染は、1人目が終わって落ち着いたなと思ったところで2人目が感染するということはよくあるそうです。
溶連菌も移ったのでは?と思ったのですが、熱が下がってから2日以内に息子が熱を出したのなら可能性はあると思うけど、3日も経ってるならかなり低いと思うよと言われました。
結果、両方調べてアデノウイルスだけが陽性でした。
息子は突然夜に高熱(39度超)が出たと思ったら嘔吐したので、急に熱が上がったことによって吐いてしまったようです。
嘔吐が落ち着きこども救急へ行きましたが、その時は嘔吐もしていたし熱がでてまもないので検査はせずでした。
その時に、溶連菌の可能性は低いと言われ、アデノウイルスは十分あり得るとのことでした。
翌日、かかりつけ医で検査をしてアデノウイルスだけ陽性となり5日間の高熱が続いたのちスッキリと下がり元気になりました。
やっぱり、アデノウイルスが高熱の原因になるようですね。
この時も、咳なし鼻水なし鼻詰まりなしでした。
息子は目の充血や、めやにがなかったのでどちらかというと軽く済んだのかもです。
目の充血があった娘は、病院についた後、駐車場の車で待機したのち別室で見てもらうことになりましたが、息子は目の充血がなかったので普通に待合室で待って診察室で診てもらいました。
アデノウイルスに感染した場合はやはり目の充血と目やにがあるかがポイントになるようなので、家族や周りの方に移さないためにも、アデノウイルスの感染が流行っていて高熱がでて目が充血している場合や目やにがいつもより多いと感じたら特に気をつけましょう。
おわりに
大好きなプールも幼稚園もおやすみ続きでお外にも遊びに行けないし、弟とも隔離されるしでつまらなかったと思いますが、元気になってのかったです。
溶連菌は抗菌薬を飲まないとなかなか治らないものなので、もっと早く再診を受けておけばと思いました。
備忘録として、簡単に書き留めておきました。
お熱など気になることがあってたどり着いた方にとって少しでも参考になりますように。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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